困っている人にとって「情報は希望」である

皆さんは大きな病気になった時、物が壊れた時、仕事でどうしてもわからないことがあった時に何を求めて動きますか?おそらく自分の困ったことを解決してくれそうな人を探すのではないでしょうか。病気ならどの病院がいいか、家電が壊れたら電気屋さんやメーカーを考えるだろうし、仕事であれ詳しい人や参考資料を探すと思います。このようなことに共通するのは、人は困った時に「情報」を求めるということです。

情報を得ることによって、人は必ずしも望む答えを得るわけではありませんが、「きっとここに行けばなんとかなるかも…」という「希望」が込められています。私も、特に初めてお会いする人には、そのことを大事にしています。しかし過去にカウンセリングを受けた方の中には、「聴いてもらったのはよかったけど、それだけで次へのヒントがなかった」というお声を聴くこともあります。これは、我々心理職の中に「聴くこと」の大切さを重んじるばかりに、「見解」を伝え、その後の「希望」を繋ぐことができていない可能性があります。一方、困っている保護者にとって、“最初に”相談をする人が学校の先生になることは多いでしょう。保護者に上手に対応される先生は、ただ聴くだけではなくて「情報が希望になる」ことをわかっていて、スクールカウンセラーや病院を勧める方もおられます。大変ありがたいことです。

保護者の支援にかかわる人は、困っている人にとって「情報は希望になる」ことを大切にお話されてみてはいかがでしょうか?(但し、学校、病院、スクールカウンセラー、放デイ等、にはそれぞれのできることとできないこともありますので、誰に何を頼るかを整理しながら…)。そして、そのような情報を支援者同士で交換することはネットワークとなり、子どもや保護者にかかわる上で大きな力になると思います。「信頼の輪」というのは、人を安心させる効果があるからです。保護者の方も、そのようなネットワークをつくるまでが大変ですが、一度できてしまえば強固ですから、ぜひ繋がり続けてください。

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