第2回不登校で悩む親のためのお助け講座の要旨

「私たちはどう不登校と向き合うか?~支えられる大切さ~」8月6日(日)

               臨床心理士 米村 高穂 

不登校を体験された方のお話を伺っていると、内心「学校に行かなきゃ、でも行けない」「親には申し訳ない」という気持ちを持っていることが多くあります。不登校を乗り越えるのに、親が頑張ってくれたり、教師の配慮があったり、友達の声掛けがあったりして“自分はこれでいいんだ”と思えることで、学校に行けるようになることもあります。

思春期は、“親(大人)の思う通り動かない”のが前提です。それは、反抗期という“自立”の一歩だからです。一種の自己主張ですね。それは“自分を持っている”からこそできることです。その反面、不登校の心理の特徴として断れない、無理なことを引き受けオーバーワークになりやすいことが挙げられます。また、大人からの価値観だけで、決めつけでものを言うことも気を付けなければいけません。「確かにそういう考えもあるね」と尊重する言葉がけが大切です。

不登校の子が、大人側からの頼み事などを断ったり、愚痴を言うなど一見ネガティブに見える言動も、自己主張ができるようなったと考えれば、“成長”と言えるでしょう。すでに不登校を卒業された方には、「あの時の経験があったから・・・」と不登校を宝にする覚悟が必要だと思います。また、今悩んでいる親御さんに“一人ひとり違う”のだから、自分の方法論や価値観を押しつけず、原因探しもほどほどにして、話せる「仲間作り」をして人生を楽しむことも大切です。「『完璧な親』はいない,子どもと一緒に成長することが大切です。」

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